ゲスト小宮山彌太郎さん(東京歯科大学教授)、米原記者(生活情報部)

●トラブルの背景 医師の実習不足、知識不足

小宮山さん:多くの患者さんが、インプラントの存在ということをご存じになるということは、いいことだと思います。
しかしながら、現在のままの状態が続くようであれば、私は非常に寂しいことだと思います。

(このような状況になっている背景の)一つはやはり、教育が今まで学生に対して、特に歯科学生に対してのインプラントに関する講義というもの、これは10年ほど前から始まっていますけれども、実際にはその実習とか、そういうものが伴ったものは、割合どこの大学でも最近になって、始めるようになりました。(歯科用インプラント手術用装置)


ですから、学生もその怖さというもの、ただ聞いてるだけのときには分からないんですけど、実習をしてみると、その難しさ、そういうことも分かるようになる、これは非常に、スタートラインとしてはいいことだと思います。
そしてもう一つは、そういう教育を受けてなかった歯科医師が、今度は臨床の場に立って、インプラントというものに目を向けるようになったときに、じゃ、どこでその知識、技術を学ぶのか。
これが、少し今まで問題が多かったかもしれません。
それは、例えば業者主導の、先ほどにもありましたように、業者主導のそういう講習会に出て、いいことだけ、それを聞いて、それじゃあやってみよう、実際には難しい点、注意しなければいけない点があるわけですけれども、そういうことがおろそかになった場合には、問題を起こすかもしれません。

(治療の難しい点は)やっぱり一人一人、全部違うということですね。
ですから事前の準備、例えば診療の計画の立て方、そのための資料としたら、現在ではCTというものも手に入るわけですし、あるいはいろんなものを使って、そして患者さんが何を求めているのか、主訴が一番大事です。
そしていい点、悪い点をきちっとご説明をすれば、問題というのはもっと少なくなると思います。

やはり今までの歯科治療の範囲を超えた部分というのは多いと思うんです。
ということは外科的な手技が伴います。
しかも問題は、口腔外科の専門医でない人たちも手がける。
そうなってくると、そういった教育がない人が外科的な処置をするということは、やはり、われわれだけでは解決ができない。
すなわち全身状態をもっと把握できる力、そしてそれ以上に、現在かかられているお医者さん、内科とか外科とか、あるいはいろんな分野のお医者さんの、主治医の意見も尊重しなければいけない。(
歯科用根管治療モーター)

そして連携をきちっと取ること、これが大事だと思います。

歯科インプラント治療の利点