研究課題名 :エアータービンハンドピースに関する院内感染対策の研究
(黒川 分担分)
主任研究者名 :近藤 順子
分担研究者名 :黒川 仁、丸岡 豊、田山 道太
キーワード :感染症、ガイドライン、院内感染対策、医療安全、HIV

研究成果
PCR を用いた検出実験を行うにあたり、当センター倫理委員会に申請し、平成 28
年 7 月 26 日に承認を得た(承認番号:NCGM-G-002047-00)。
その後、人体に無害な歯垢染色液を用い、予備実験を行ったところ、実際の日常臨
床よりも過酷な条件下の実験ではあったが、我々が当初想定していた箇所だけではな
く、想定外の箇所にまで染色液の漏出が発生していたことが新たに判明し、その箇所
は数度にわたる洗浄においても、除去することが困難であった。
そのため、当初予定していた HIV、HBV、HCV の陽性血清を使用した実験ではな
く、市販のプラスミド DNA を使用することとした。検出精度の調査のため、プラス
ミド DNA の順次希釈を行い、PCR にて検出しうる濃度の希釈系列を作成した。
その結果、5×10-10mg/ml 程度の量まで検出できることが判明した。
PCR を用いた検出実験: ポジティブコントロールを用いての実験を行う。
1. プラスミド DNA 溶液を適切な濃度に溶解してタービンの注水孔に注入する
2. 滅菌されたスピッツ内でタービンを注水回転させ、汚染水を 30 秒ごとに 300 秒
まで採取する
3. 汚染水を採取し検査会社に提出、汚染混入を調査する
4. タービン内部の洗浄、滅菌の効果を確認する
上記の実験の結果、高速タービンハンドピースだけではなく、タービンを接続するホース内に汚染が
広がっている可能性があることが判明した。ホース内に汚染が広がると、タービンを
患者毎に交換しても、ホース内の汚染がタービンを介し次の患者に伝播してしまう可
能性もあるため、現在、汚染がどこまで広がる危険性があるのかを確認中である。同
時にタービンの洗浄、滅菌方法の効果も確認している。